突発性発疹は、4歳までにほとんどの子がかかると言われているものです。
なので珍しい病気ではありませんが、全身に発疹が出るので親としてはびっくりしてしまうかもしれません。
そこで突発性発疹について理解し、慌てず対処できるよう備えて置きましょう。症状や感染経路また自宅でのホームケアやお風呂などについて解説していきます。
突発性発疹とはこんな病気

赤ちゃんにとって初めての高熱が突発性発疹だった…とよく聞きます。
高熱が3、4日続きその後発疹が出ることが多いです。
最初の3、4日で熱が38度から40度位に達し、その後熱は下がりますが小さな赤い発疹が出てくるようになります。
突発性発疹は皮膚に異常があるのではなくて、皮膚内の毛細血管が拡張しているだけなので痒みはほとんどありません。蕁麻疹とは原因が違いますので、痒みはさほど心配しなくてよさそうです。
高熱が長く続く割には比較的機嫌が良く、食欲もそれほど落ちないことが特徴です。
熱が下がるころからあせもに似た赤くて細かい発疹が胸やお腹や手、そして全身に広がっていくでしょう。急に不機嫌になったり下痢をする赤ちゃんもいますが、2〜3日もすると発疹の色も薄くなり消えていきます。
まれに高熱が熱性けいれんのきっかけになったり、急性脳症などの合併症を引き起こすことがあるので注意が必要です。
中には風邪のような症状や下痢などだけで発疹が出ずに終わることもあるため、感染したかどうかわからない場合もあります。
ほとんどの子が、4歳ごろまでに何らかの症状を伴って発症していると考えられています。
突発性発疹の原因や感染経路について
突発性発疹の原因はヒトヘルペスウィルス6型・7型の感染によって引き起こされます。
お母さんからの免疫が低下する生後6カ月ごろ発症しやすくなり、密接に関わる人の唾液から感染していきます。
季節を問わず通年いつでもかかりやすく、生後4ヶ月から2歳くらいまでになりやすいでしょう。
突発性発疹を起こすウィルスはヒトヘルペスウィルス6型と7型の2種類だと言うことが分かっていますが、他にも似たような症状を出すウイルスもあるので、突発性発疹に2回以上かかることもあります。
感染した後に体に潜んでいたウイルスが、体調崩した時に活発になり症状が表に出てくる場合もあります。
突発性発疹が出た時の対処法

高熱が出ると病院に連れて行くと思いますが、発疹が出るまでの期間は突発性発疹の診断がつきにくいため経過観察をする必要があります。
高熱の原因が他の病気から来るものである場合があるため、医者も早急に判断することはないでしょう。
機嫌が良くて水分も十分に取れているようなら、ほとんどの場合処方薬なしで自然に治っていくでしょう。
実際突発性発疹の原因であるヒトヘルペスウイルス6、7型を抑える有効な薬はまだありません。鼻水や咳などの症状を緩和する事が出来る薬が出されるでしょう。
4、5日たっても熱が下がらない場合は再度受診するようにしてください。
高熱が出ているためにいつもよりミルクの量が少なくなったり、離乳食が進まなくなるかもしれませんが、その場合は湯冷ましを薄めた麦茶などを与え水分を補給することを忘れず、安静にしておくように心がけましょう。
熱がある時は元気なら入浴も可能ですが、高熱なら体を拭いてあげる方がいいでしょう。シャワーなどでお尻だけを洗い流し、あとはタオルで全身の汗を拭き取って清潔を保ちます。
また熱が上がると体温調節が難しいので、よく観察し汗をかいているようなら上着を一枚減らすなど快適に過ごせるようにしてあげましょう。
●まとめ●
突発性発疹は高熱や全身の赤い発疹など症状が派手なため、親としてはびっくりするかもしれません。
しかし、突発性発疹はほとんどの赤ちゃんが経験しており1週間程度で収まっていきますので慌てず対処していきましょう。
しかし高熱が続いたり、発疹の様子がおかしいなと思う時は自己判断せず病院で診断してください。
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